夢は置いておいて、とりあえず /「未来日記の話」

最初の話> <一つ前の話

教師を目指して志望大学に入ったものの、それが自分の望みでは無いことにわたしは気づいてしまいました

教師になりたいわけじゃ無い
でも、何がしたいかわからない
とりあえず大学は卒業しておくことにして
とりあえず就職活動をしてアパレル関係の会社に就職します

10年近く勤めたものの、そこでもやりがいが感じられなくなり
次のことは考えずに、とりあえず会社を辞めます

ひょんなことから日本語教師に興味を持ち
貯金や退職金を切り崩しながら養成講座に通い
とりあえず日本語学校の非常勤教師の口にありつきます

とてもなりたかった…わけではないのですが
適性があったようで、学生からの評判も先輩教師からの評価も上々で
自分としてもやりがいを感じるようになり、「天職」だと思うようになりました

でも、そこに「自分の夢」はありませんでした

同僚の中には「将来は海外で教えたい」「大学院で言語教育の研究がしたい」「自分で学校をつくりたい」と夢を語る人もいました

わたしは非常勤講師から正社員に登用されて、とりあえず生活が安定しただけで満足でした

仕事自体にはやりがいもあり、熱意を持って取り組んでいたのですが
そのおかげで昇進し役職がつき
社長に「次期社長はあなただと思ってる」と言われたときに

「あれ?」と違和感を覚えました

その後、いろいろあって鬱病になり辞職

闘病中に出会ったリフレクソロジーを学び始めます

これもまた辞職してすることないし、とりあえず自分の健康のため…です
「一人前のセラピストになりたい」「自分のサロンを持ちたい」「ボランティア活動したい」「家族の健康を守りたい」…といった周りの人たちのような希望も夢もありません

夢も希望も抱いていない割には、色々な流れに乗って、自宅でサロンを始めたり、講座を開いたり、毎月1回のチャリティイベントを8年も続けたり、かなり充実した時間を過ごしました

とりあえず来た流れに乗る

それはその後も続き、トウリーディングと出会い、数秘と出会い、トートタロットと出会い、いつのまにやらセッションや講座を開くようになりました

セッションの後や、講座の生徒さんの表情が深いところから輝くのを見せてもらえる
その瞬間に内側からあふれる喜びは本物です

Daniel RecheによるPixabayからの画像

おかげで今ここにたどり着いたので
とりあえず来た流れに乗ってきた過去の自分に感謝です

同時に、かたくなに夢も希望も抱こうとしないわたしをここまで流れにのせようと画策してくれた大きな力も感じています

(だから、来た流れに乗ることの大切さを痛感しています。これはまた別の機会にでも)

【続く】

関連記事

アーカイブ

PAGE TOP