6月は潔く手放そう! と1日のブログに書きました
わたしにも、またしても手放す大物がありました
*
6月後半に入って母と暮らす弟から
「ちょっと具合が悪いから…会いに来て」と連絡がきたのです
なんといっても92歳
半分覚悟して会いに行きました
連絡をくれたときには意識ももうろうとしていたらしいのですが
どうやら熱中症だったらしく
会いに行ったときには
前夜に打ってもらった点滴が良かったのか
ずいぶん回復していました
とはいえ、お正月にあったときよりも
認知症はかなり進んでいて
すべての記憶が曖昧
何か刺激になればと思って持って行った
わたしや弟が幼い頃の写真を見せても
なんとなく誰だかわかったり
まったくわからなかったり
それでもその写真を「かわいい、かわいい」となでる様子に
こんなふうにかわいいと思ってくれていたのだなぁと
胸の奥が熱くなりました
帰るときには
「またね!」と握った手に頬ずり…
記憶にある限りでは初めての母の頬ずりでした
*
スピリチュアル系の学びを始めてから
深いところから掘り出されてきた
母との関係性の問題
いろいろなワークをしたりもしましたが
掘って捨てるを繰り返しても
またまた出てくるばかりで
この問題は一生つきまとうのか?と思ったのですが
たった一度の頬ずりで
消えました
母が嫌いで仕方がなかった気持ちが
きれいさっぱり消えたのです
*
翌日、また弟から連絡があり
これまで母が口にすることのなかった「ありがとう」が聞けたとのこと
何が母の中で変わったのか
わかりませんが
わたしの中の重い何かが消えたのと同時に
母の中の何かも消えたのでしょう
母とわたしに残ったのは「感謝」でした
*
母と娘の問題はいろいろと根深くて
セッションのテーマになることもとても多いのです
でも、きっとどの母娘もどこかのタイミングで
愛と感謝に戻れる
そんな時が来るのかも…
と、60代の娘は90代の母の頬ずりを思い出しながら
思うのでした