妖怪【ために】

11月3日から田町で開催されている秋山峰男先生の初の個展へ行ってきました

個展と言っても飾られている絵をぐるっと見て回るのではなく
90分間の時間をいただいて峰男先生の話を聴きながら
原画を感じる…という催しです

自分がオーガナイザーの時には、お役目があるのでそちらにも気をとられてしまい
100%峰男ワールドに没入しきれないのですが
今回は100%浸ることが出来ました

ことばからも
在り方からも
描かれた作品からも

たくさんの無形の“なにか”をいただきました

“気づき”でもなく…“刺激”でもなく…“なにか”という言い方になってしまいますが
それはハートに直接来る確かな“なにか”でした

峰男先生からどんどん言葉があふれてくるのを
最初、シャワーのようにひたすら浴びていたのですが
「あ!書き留めておきたい!」と
急にメモを取り出して書いたのが

【ためには違う】

とっさのメモなので意味不明ですが

自分(のハート)がやりたいことをやるのが「本当」であって
何かのために…と思ってすることは「本当」じゃない」

ということなのです

ここから先は峰男先生の言葉というよりもわたしのうけとったことを言語化したものになります

人間以外の動物も植物も「何かのために」なんてちっとも思わず
ただひたすらおのれの生を全うするだけで
大きな循環の中にあり、結果としてそれがほかの動物や植物の役に立っています

人間もただただ自分の命が喜ぶことをしていればいいはずなのに
いろいろなエゴの思惑(いい人だと思われたい、何か役に立つことをしなければならない…などなど)が働いて「誰かのために」と名目を立てて何かをしてしまうわけです

これは自然の法則にそわず、循環も生み出さない…

そういうことをしていると、何かしらひずみが出てきます

その日のうちに、それを経験させられました

久しぶりにネガティブな感情のスイッチが入るというできごとがあり
「えええ?これはどこから来た???」と
グラウンディングして自分を掘り掘りしていったら

出ました!

妖怪【ために】

自分のハートがやりたくてやったことは、なんの見返りがなくても全然気になりません
やっただけで満足だからです

ですが、妖怪【ために】がやったことには、喜んでほしいとか、感謝されたいとか
見返りを求めるエゴがうにゃうにゃの触手が伸びているのです

これはとっても卑近な例ですが、

時間をかけて作ったハンバーグ、
遅く帰宅した家族が「今日は食べてきたからいらない」と言われたとします

自分が食べたくて作ったハンバーグなら「あした、わたしが食べちゃおう♬」という感じですが

家族のために…と作ったなら「なんで食べないの!!せっかく作ったのに!」となりますよね

これ、セッションでは絶対にやってはいけないことです

それは心しているのですが、それ以外の部分で私の中にもまだまだ妖怪【ために】がいることを思い知らされました

さすが、現実から学ぶがテーマの「8」の月
始まって早々に、身をもって痛い気づきをさせてもらえました
ありがとうございます

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