あたまとこころ

「うつは心の風邪」

これは何かのキャンペーンで使われ始めた表現だったかと思います。
特別な病気ではないということをアピールせんがためのコピーだったのでしょう。
このキャンペーン以後、心療内科や精神科にかかる人が増えたとも聞きます。

でも、自分がうつを患って思うのは「心」の病気じゃないということです。
頭、「脳」の病気だと思うのです。

きっかけはストレスだったり、“性格的に”かかりやすいタイプがあると言われたりで
「心労」というイメージが浮かぶからなのか、「心」の病気という一般的なイメージがあります。

うつを患う前から気分が落ち込むことや心配事があってなかなか眠れない…ということはありました。
でも、それは普通の気分の変化です。
本当の(というと語弊があるかもしれませんが)うつは「脳」の機能低下だというのを経験から学びました。

顕著だったのは理解力と判断力と計算力の著しい低下。

例えば健康診断の申込みをするだけでも難行苦行でした。
まず、申込み手順の説明を読んでもさっぱり頭に入りません。
(受診を希望する医療機関に電話で仮申込みをしてから書類をFAXし、受領の連絡を受けたら健保組合に書類提出…というだけのこと)
何度も読み直してやっと手順が飲み込めます。
さて申し込もうと思っても今度は受診日の希望が決められません。
さらに医療機関に電話するにも何をどう話せばいいのか、内容がうまくまとめられません。
これだけのことが1日仕事です。

これは「心」の問題ではないと思いませんか?
これでも治療を受け始めて半年以上たって少し回復してきた頃の話です。

実は検診を受けた病院でもこんなことがありました。
医師の問診の順番を待っていたのですが、何かの手違いがあったらしくなかなか呼ばれませんでした。順番が明らかに後だった人が何人か呼ばれてから、おかしいということに気づきます。
気づいてもどうしたらいいか…すぐに判断できないのです。
「どうせ呼ばれるだろうから、もう少し待ってみよう」とか「受付で訊いてこよう」とかそういう判断ができないのです。
なんとか「誰かに訊いてみよう」という判断をしたのはいいのですが、また「誰か」が誰がいいのか判断がつきません。
運の悪いことにその後病院の不手際が重なり、問診に入ったときにはへとへとで医師の前で泣いてしまいました。

最後に泣いたのは「心」なのかもしれませんが、これも「頭」の問題です。

時折、うつにかかった人のことを「心が弱い」という見方をする人がいます。
「心の病気」なんだから気の持ちようで治る…と思っている方も。

そうじゃないんだということ、少しでもわかってもらえるといいなと思います。

勿論、気の持ちようで回復の度合いが変わることはあると思いますが
それはほかの病気でもあることですよね。

今日、香りに惹かれて買ったクチナシ

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - あたまとこころ
[`yahoo` not found]
[`livedoor` not found]
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)