おちつくところ

九份の街並み

なつかしい街並み

わたしのとても好きな映画の一つに「悲情城市」という映画があります。台湾の激動の時代を一つの家族を通して淡々と描いた名作です。その映画の舞台になったのが、ここ九份です。

仕事では何度か行った台湾に初めてプライベートで行った時に訪れました。

台北からの長距離バスを降りると臭豆腐の匂いに迎えられます。ちょうど雨足が強くなり、雨の激しさに景色が少し白く霞みます。そのむこう、細く曲がりくねった道の両脇には数多くのお店が並び店頭には赤い提灯が揺れています。誘われるように道の奥へ奥へと進んでいくと古い商家をそのままに使ったらしき茶芸館にたどりつきました。

このサイトの一番上にある画像がその茶芸館の室内です。

外の賑わいが嘘のように静かな空間です。店員さんが流ちょうな日本語でお茶の入れ方を説明してくれた後は静かに静かに時間が流れます。足もとにはカンカンにわいたやかんを載せた火鉢。窓の外は雨に濡れた景色が広がります。

3泊4日の台湾旅行の中で一番濃く残っている時間です。

ここになら何時間でもいられる…。旅先でそんな思いを抱けるところはそうそう多くありません。

以前も書きましたが、わたしがサイトを立ち上げるときにこの茶芸館の写真をトップに据えたのは、若石リフレクソロジーが台湾で生まれたということも勿論ですが、ここで過ごした時間が忘れがたいものだったからというのが一番の理由です。

心穏やかに寛いで過ごした、あの空気を自分のサロンにも満たしたいという思いです。

残念ながらサロンのインテリアは九份の雰囲気とは違っていて、アジアンなムードは無いのですが、心穏やかに寛げるおちつく空間ということは常に心がけています。

今日、家人と「悲情城市」の話が出た時にあの時間のことが強く蘇ってきて、ついつい長く書いてしまいました。


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